元ひきこもり、ADHD。生きづらさを語る。

中学3年間不登校、20代ひきこもり正社員歴なし、そして30代でADHDと診断を下された人間の日記。

元ひきこもりの社会不適合者が「コンビニ人間」を読んで思うこと。

今更ながら

文庫版のコンビニ人間を読了した。

 

主人公が無機質すぎるために

あまり感情移入しづらかったのだが

ああ解る、という場面もあり

面白かった。

 

ネタバレになるけど

要は空気を読めない他人と群れられない

社会不適合者が

コンビニに勤めてる間は

人間を演じられるというか

人間に擬態できるというお話かなと解釈した。

 

主人公の古倉は36歳の処女で恋愛経験もなく

18年間コンビニで勤務しているという設定。

(ぼくと年齢も近いし、ぼくも30超えて恋愛経験なし)

 

主人公と双璧をなすというか

白羽という

もう一人の社会不適合者が登場する。

コイツが2ちゃんねらーの荒らしみたいな

クズ野郎なんだけど

途中から古倉と思惑が一致し

同棲を始める。

 

ぼくはどちらかというと

白羽タイプなのかな?と

思いながら読み進めていたのだが

どうにも発言の内容がクズ過ぎて

あまり、共感できる人物ではなかった。

ぼくは誰からも借金してないし

周りに気を使いすぎるタイプなので。。。

というか白羽のようにクズに徹することが

できれば逆に道が開けそうな気がするよ

 

社会から異物として扱われている

二人が同棲することで

周りのリアクションが変わっていく展開は

実はぼくもリアルで妄想していることだったので

興味深いものがあった。

 

ぼくも白羽と同じように

恋愛感情なんかなくてもいいから

結婚相手がほしくなる時があるというか

既婚者であるという事実さえあれば

この社会で多少は生きやすくなるのにな

と思うことがある。

今でもそう思うことがあるし

なんなら、古倉と白羽のように

何の縁も感情もない異性とルームシェアでもして

同棲していると周りに吹聴したいという

願望はすごくわかる。

そうすれば、一応人間としての対面を保てるからさ。

 

古倉やぼくのように普通ではない人間

(普通になれなかった人間)

例えばある程度の年齢を超えて未婚とか

恋愛経験がないとか

まともに人とコミュニケーションを図れない奴

そういう人間には

プライベートを好き放題土足で踏み込んでもいいし

上から説教されても仕方がない、みたいな

空気感は確かにある

他の人にそんな失礼な質問しねぇだろっていうことを

聞かれたり、笑われたりすることって自分もよくされる。

痴漢をされるのはミニスカートをはいてるお前が悪い

並に強引な理屈で

プライベートに踏み込まれることがあるんだよな。

 

 

 

古倉、白羽と

どちらも性格的には

共感できるものはなかったけど

ぼくが普段抱えている生きづらさに

差し迫った小説ではあると思った。

 

 

ぼくの場合、古倉における

コンビニ店員のような

自分に向いている

職ではないと思っているけど

介護をやっているときだけは

いっぱしの人間になれるような

感覚になるときがある。

 

どこにも居場所もなければ

誰ともつながりもないのだが

職場にいるときだけは役割が与えられ

存在を許されているような

ホッとする感覚はわかる。

 

社会不適合者が登場するお話は

他にいくらでもあるだろうけど

なんだかんだで恋愛に発展したり

実はなんらかの才能があったりと

結局、自分のような社会不適合者とは

縁遠いお話が多いのだが

コンビニ人間

結末も含めて現実的だなとおもえた。

 

こういう、社会不適合者を題材にした

現代小説があれば

もっと読んでみたいなと思う。

 

恋愛とか家族愛で

けむに巻いてないガチのやつならね

 

それでは。